膣カンジダについて
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監修薬剤師 對馬 千沙都
作成日: 2024年5月2日
膣カンジダは女性なら誰でも起こりうる疾病で、一度発症すると再発を繰り返しやすいことでも知られています。
今回は膣カンジダの症状や原因、日常生活でできる予防方法や市販薬についてご紹介します。
膣カンジダとは
膣カンジダは、女性の膣内においてカンジダと呼ばれる真菌が増殖することで引き起こされる膣炎です。
カンジダは性別に関係なく健康な人の皮膚や口の中、腸にも存在する常在菌の一種ですが、何らかの要因によって膣内のカンジダが増殖してしまうことで膣カンジダを発症します。
症状
膣カンジダにかかると「膣・外陰部のかゆみ」や「おりものの異常」が起こり、時に外陰部の熱感や痛み、発赤などを伴います。おりものはおかゆ(カッテージチーズ)状や白く濁った酒粕状になります。
原因
膣カンジダの原因には以下があります。
・風邪や疲労、ストレスなどによる免疫力の低下
・生理前や妊娠時などのホルモンバランスの変化
・抗生物質の使用
・下着などによるムレや高温多湿の環境
カンジダは湿度の高い状態を好み、免疫力が下がっているときなどに増殖しやすいことが知られています。
日常生活でできる予防方法
乾燥状態を保つ
カンジダは湿度が高い状態で増殖しやすいため、できるだけ乾燥した状態を保つのがよいです。
下着は通気性の良い素材を選び、清潔な状態を保ちましょう。
入浴の後は清潔なタオルを使用し、膣の外側をしっかり乾かすようにしましょう。
おりものシートなどを使用するときには、こまめに交換するよう心掛けましょう。
トイレの後は、前から後ろに拭く
カンジダは腸内にも存在しています。腸内のカンジダを膣に持ち込まないために、前から後ろに向かって拭くよう気を付けましょう。
休息をとり、バランスの良い食事や適度な運動を心がける
カンジダは免疫力が低下しているときに増殖しやすいため、できるだけ疲労やストレスをためないようしっかりと休息をとり、栄養バランスの良い食事や適度な運動をして規則正しい生活を心掛けましょう。
医薬品のご紹介
膣カンジダの市販薬での治療は、過去に医師から膣カンジダの診断、治療を受けた事がある方のみ可能です。
過去に一度も診断を受けていない方は、膣カンジダ以外の疾患の可能性もあるため、まずは婦人科や産婦人科を受診しましょう。
膣カンジダの治療には抗真菌薬が用いられ、市販薬には膣錠(膣坐剤)と塗り薬があります。
膣錠(膣坐剤)
膣錠は膣内に挿入して使用する外用薬です。
膣症状(おりものや熱感、かゆみなど)に適しています。
外陰部にも症状がある場合は塗り薬を併用するとよいでしょう。
塗り薬
膣カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみに使用できます。
ただし、膣症状がなくても膣内にカンジダが増殖している可能性があるので、膣錠との併用がおすすめです。
この記事を書いた人
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監修薬剤師 對馬 千沙都
青森県出身。
製薬メーカーで健康食品などの研究に従事後、楽天24 ヘルスケア館で勤務。
趣味はボルダリング。社内でボルダリングチームを結成しようと画策中。