二日酔いのお悩み
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監修薬剤師 對馬 千沙都
作成日: 2024年3月4日
送別会などが増えるこの季節、ついついお酒を飲みすぎてしまい、二日酔いに苦しむ方もいらっしゃるのではないでしょうか。私自身、過去何度かお酒を飲みすぎて翌日辛い思いをしたことがあります。そのたびに「もうお酒は飲まない」と誓うのですが、忘れた頃にまた飲みすぎてしまうんですよね…。
そこで今回は、二日酔いの症状や原因、予防のための方法や、二日酔いによる症状に使用できる市販薬などをご紹介します。
二日酔いの症状・原因
二日酔いとは、お酒を飲みすぎた翌日に起こるさまざまな症状のことを指します。
具体的な症状としては、頭痛、吐き気、食欲不振、疲労感などがありますが、人によってさまざまです。
他にも、お酒を飲んだ翌朝に口臭が気になることもあると思います。臭いは自分が気になるだけでなく、周りの人にも迷惑をかけてしまう可能性があるので注意したいものです。
二日酔いの原因がお酒の飲みすぎであることは明らかですが、なぜこのような症状が起こるのかは十分に解明されていません。
二日酔いにはさまざまな要因が関わっていると考えられています。
軽度の脱水
アルコールの利尿作用により軽度の脱水が起こりやすくなります。その結果、口の乾きや、頭痛などの症状があらわれやすくなります。
睡眠障害
アルコールの飲みすぎは睡眠の質を低下させるため、翌日の疲労感や生産性の低下をもたらすと考えられています。
アセトアルデヒド
アルコールは肝臓で分解されます。はじめにアセトアルデヒドという有害物質に変換された後、さらに分解されて酢酸となります。
お酒をたくさん飲みすぎると、肝臓がアセトアルデヒドを十分に処理しきれなくなり、頭痛や動悸、吐き気といった症状があらわれるのではないかと考えられています。さらに、アセトアルデヒドは口臭の原因にもなります。
胃腸障害
アルコールを飲みすぎると胃粘膜が直接刺激されるため、胃痛や胃もたれなどが起こりやすくなります。
二日酔いの予防策
二日酔いを予防するためにできることをいくつかご紹介します。
おなかに食べ物を入れておく
空腹時はアルコールによって胃の粘膜が刺激されやすい状態です。そこで、事前に食べ物を入れておくことで胃への刺激を軽減させましょう。
チーズなどの乳製品は、胃粘膜を守るとともにアルコールの吸収を遅らせることが期待できます。
水分を十分に摂る
お酒と一緒に水を飲むことで、飲酒量を減らすだけでなく、胃内のアルコール濃度を下げて胃への負担を軽減することが期待できます。
アルコールによる脱水を防ぐために、飲酒中だけでなく飲酒後も水分補給するのがおすすめです。
飲みすぎない
当然ですが、二日酔いを防ぐには飲みすぎないことが一番大切です。
健康のためにも、事前に飲む量や時間を決めておくなどして飲みすぎを防ぎましょう。
医薬品のご紹介
二日酔いになってしまったら、まずはアルコールによる脱水症状に対処するために水分補給を心掛けましょう。
無理せず安静にすることも大切です。
症状がつらい場合は市販薬に頼ることもできます。
以下に、二日酔いによる症状に使用できる市販薬を一部ご紹介します。
口臭に効く薬
銅クロロフィリンナトリウムという葉緑素から作られた成分が、体内で臭いのもとに吸着して口臭を取り除きます。お酒を飲んだ翌朝の口臭などに使用できます。
二日酔いに効く漢方薬
五苓散や茵蔯五苓散はアルコールの分解を促進し、体内の水分バランスを調整することによって二日酔いを改善します。
二日酔いに効く薬
L-システインがアセトアルデヒドの分解を助け、二日酔いの症状を改善します。
吐き気(二日酔いのむかつき)に効く薬
弱った胃の働きを回復させ、吐き気などの不快な症状を改善します。
最後に
二日酔いの予防策や治し方についてご紹介しましたが、やはり一番大切なのは飲みすぎないことです。お酒はほどほどに、適量を心掛けましょう!
この記事を書いた人
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監修薬剤師 對馬 千沙都
青森県出身。
製薬メーカーで健康食品などの研究に従事後、楽天24 ヘルスケア館で勤務。
趣味はボルダリング。社内でボルダリングチームを結成しようと画策中。