市販のかぜ薬の選び方:成分ごとの特徴と常備薬に使える市販薬
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監修薬剤師 對馬 千沙都
作成日: 2025年2月3日
寒さが厳しくなるこの季節、かぜをひいてしまう人も多いのではないでしょうか。鼻水や喉の痛み、発熱など、かぜの症状は人それぞれ。そんなとき、ドラッグストアで手軽に買える市販のかぜ薬は頼りになる存在です。ですが、種類が多すぎてどれを選べばいいのか迷ってしまうこともありますよね。
今回は、かぜ薬の成分ごとの特徴を解説しながら、常備薬としても使える市販薬を6種類ご紹介します。いざというときに備えて、自分や家族に合ったかぜ薬を選ぶ参考にしてください。
市販のかぜ薬に含まれる主な成分とその特徴
市販のかぜ薬は、複数の症状を緩和するためにさまざまな成分が配合されています。以下に、代表的な成分とその効果をまとめました。
・解熱鎮痛成分:
発熱や喉の痛み、頭痛を和らげる(例: アセトアミノフェン、サリチルアミド)
・抗ヒスタミン成分:
鼻水やくしゃみを抑える(例: クロルフェニラミンマレイン酸塩)
・鎮咳成分:
咳を鎮める(例: デキストロメトルファン、ジヒドロコデインリン酸塩)
・去痰成分:
痰を出しやすくする(例: グアイフェネシン)
・鼻づまり改善成分:
鼻の粘膜の腫れを抑える(例: プソイドエフェドリン)
かぜ薬を選ぶ際は、これらの成分が自分の症状に合っているかを確認することが大切です。
常備薬に使える市販のかぜ薬
ここでは、複数の症状に効果があり、常備薬としても使える市販のかぜ薬を6種類ご紹介します。
それぞれの特徴を参考に、自分や家族の症状やライフスタイルに合ったものを選んでみてください。
パブロンゴールドA錠・微粒(指定第2類医薬品)
効能 効果:
かぜの諸症状(せき、たん、のどの痛み、くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和
特徴:
総合感冒薬として、せき、たん、のどの痛みなど幅広い症状に対応。解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンや去痰成分のグアイフェネシンなどの7種類の有効成分を配合しています。錠剤タイプと微粒タイプがあり、飲みやすさで選べます。
注意点:
眠気が出ることがあるので、運転や集中力を要する作業をする際は注意してください。
プレコール持続性カプセル(指定第2類医薬品)
効能 効果:
かぜの諸症状(のどの痛み、発熱、鼻水、鼻づまり、せき、たん、悪寒、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み、くしゃみ)の緩和
特徴:
1日2回の服用で済む持続性カプセルタイプ。2種類の解熱鎮痛成分IPA(イソプロピルアンチピリン)とアセトアミノフェンなどの7つの有効成分が、のどの痛み、発熱などのかぜの諸症状に対応します。1日2回なので、忙しくて頻繁に薬を飲むのが難しい方にも適しています。
注意点:
眠気に注意してください。
エスタック総合感冒(指定第2類医薬品)
効能 効果:
かぜの諸症状(のどの痛み、鼻水、鼻づまり、発熱、悪寒、頭痛、くしゃみ、せき、たん、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和
特徴:
5才から服用可能な総合感冒薬。アセトアミノフェンがのどの痛み・発熱におだやかに効果を発揮。子どもと一緒に使えるかぜ薬を探しているご家庭に適しています。
注意点:
眠気に注意。 子どもに服用させる際は、用法・用量をしっかり守りましょう。
パイロンPL錠・顆粒(指定第2類医薬品)
効能 効果:
かぜの諸症状(のどの痛み、発熱、鼻みず、鼻づまり、くしゃみ、悪寒(発熱によるさむけ)、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和
特徴:
解熱鎮痛成分であるサリチルアミドとアセトアミノフェンなど4つの有効成分を配合し、喉の痛み、発熱、鼻水などのかぜ症状を緩和します。咳や痰を抑える成分は含まれていないため、これらの症状がない人に適しています。錠剤タイプと顆粒タイプがあり、好みに応じて選べます。
注意点:
眠気に注意してください。
カコナール /カコナール2 葛根湯 顆粒 満量処方(第2類医薬品)
効能 効果:
体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
特徴:
ひきはじめのかぜに効く、満量処方の葛根湯製剤です。悪寒、発熱、頭痛、肩・首のこわばりがあるといったかぜのひきはじめの症状に適しています。眠くなる成分は入っていないので、運転や集中力を要する作業をする方でも服用できます。カコナールは1日3回、カコナール2は1日2回服用タイプで、ライフスタイルに合わせて選べます。お湯に溶かして服用することもできるので、顆粒が苦手なお子様(2歳以上)にも適しています。
注意点:
汗をかきやすい体質の方や、体力が極端に低下している方には適さない場合があります。
「クラシエ」漢方 麻黄湯エキス顆粒 i(第2類医薬品)
効能 効果:
体力充実して、かぜのひきはじめで、さむけがして発熱、頭痛があり、せきが出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの次の諸症:感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまり
特徴:
漢方薬の「麻黄湯」は、寒気がして発熱や頭痛があり、ふしぶしの痛みを伴うかぜや、鼻かぜに適しています。体力が比較的ある人向けで、体を温めて発汗を促し、症状を改善します。眠くなる成分は入っていません。
注意点:
体力が低下している方や、汗をかきやすい方には適さない場合があります。
常備薬を選ぶときのポイント
かぜ薬を常備薬として用意する際には、以下のポイントを押さえておくと便利です。家族構成やライフスタイルに合わせて、適切な薬を選びましょう。
1. 家族全員が使える薬を選ぶ
家族で共有する常備薬を選ぶ場合、子どもから大人まで幅広く使える薬を選ぶと便利です。例えば、「エスタック総合感冒」のように5歳から服用できる薬は、家族全員で使えるため、いざというときに役立ちます。ただし、子どもに服用させる際は、用法・用量をしっかり守ることが大切です。
2. 症状に合わせた薬を選ぶ
常備薬としてかぜ薬を用意する際は、家族の体質やよく出る症状を考慮しましょう。例えば、咳や痰が出ないタイプのかぜが多い場合は、「パイロンPL錠」のように咳止め成分が含まれていない薬を選ぶのもよいでしょう。一方、鼻水や鼻づまりがひどく他の症状がない場合は、鼻炎に特化した薬を選ぶのもおすすめです。
3. 服用回数や形状を考慮する
忙しい方や外出が多い方には、1日2回の服用で済む「プレコール持続性カプセル」のような持続性タイプがよいでしょう。また、錠剤やカプセルが苦手な方には、微粒タイプの薬を選ぶと飲みやすくなります。家族の好みに合わせて形状を選ぶことも重要です。
4. 眠気の有無を確認する
抗ヒスタミン成分が含まれている薬は、眠気を引き起こすことがあります。運転や集中力を要する作業をする方がいる場合は、眠気の少ない薬を選ぶのがおすすめです。
5. 持病や妊娠中の場合は特に注意
家族の中に高血圧や心臓病、妊娠中の方がいる場合は、特定の成分が体に負担をかける可能性があります。購入前に薬剤師に相談するか、医師の指示を仰ぐことが大切です。また、持病がある方は、常備薬としてかぜ薬を用意する際に、医師に相談しておくと安心です。
6. 使用期限を確認する
常備薬は長期間保管することが多いため、使用期限を確認しておきましょう。期限が切れた薬は効果が薄れるだけでなく、安全性にも問題が生じる可能性があります。定期的に薬箱をチェックし、期限が近いものは買い替えるようにしましょう。
常備薬を選ぶ際は、家族の健康状態やライフスタイルに合わせて、適切な薬を選ぶことが大切です。いざというときに備えて、信頼できる薬を用意しておきましょう。
まとめ
かぜ薬を選ぶ際は、症状に合った成分を見極めることが大切です。以下のポイントを参考にしてください。
- 自分の症状に合った成分が含まれているか確認する。
- 眠気や副作用のリスクを考慮する。
- 持病や妊娠中の場合は、必ず医師や薬剤師に相談する
また、かぜ薬はかぜの諸症状を抑えることはできますが、根本的な治療には、十分な休養と栄養が欠かせません。
症状が長引く場合や重症化した場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
かぜの季節を元気に乗り切るために、正しい知識を持って市販薬を活用してくださいね!





















